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感染性胃腸炎が流行しています
2006.12.08

現在全国的にノロウィルスが原因と思われる感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が流行しています。ノロウイルスは遺伝子型に多様性があり、成人でも老人でも、何回でも罹患する可能性があります。このウィルスは非常に生命力が強く文献だと2週間前に吐いたカーペットから感染したという例もあるようです。また、吐物や便が乾燥してウィルスが空気中に漂いまるで飛沫核感染のような感染経路を取ることもあります。食器やドアノブ、エレベータのボタンなど、至る所から感染してきますので、結局予防の基本はまめな手洗い(20秒以上かけて)とうがいしかありません。予防に気をつけていたにもかかわらず家庭内に感染者が出てしまった場合家族内発生の危険が非常に高い疾患ですので引き続きうがい手洗いを励行しつつ、便や吐瀉物は拭いただけでは全くウィルスは死滅しませんので煮沸消毒や次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやミルトンなど)を30分以上振りかけて消毒しましょう。感染してしまうとひどい下痢と頻回の嘔吐を伴うことが多いので水分を少量づつ摂り脱水に注意してください。口から水分すら全く入らないときには点滴等が必要になる場合もあります。嘔吐下痢症は非常にポピュラーな疾患ですが今シーズンは既に大阪府だけで11人の方が死亡しています。脱水がひどくなると点滴も入れにくくなってしまいますので、調子が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。

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